★いつぞやの車窓から★
2012年 11月 05日
『ある朝、グレーゴル・ザムザがなにか気がかりな夢から目をさますと、自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変っているのを発見した。
彼は鎧のように堅い 背を下にして、あおむけに横たわっていた。
頭をすこし持ちあげると、アーチのようにふくらんだ褐色の腹が見え…』
昔、感想文を書いたことがあった。
しかも、他人の夏休みの宿題だった。
しかも、女子大の。
こんなくだらないたのみごとを、
喜んで引き受けるほど、
大学生の時は、暇をもて余していたかと思うと、
誰かに詫びたい気持ちにもならなくもなくはない。
暇だったくせに、
冒頭の2、3ページだけを読んで、
原稿用紙三枚分ぐらいの感想文を書いた。
妄想は、昔から得意だったけんね。
もし、あの時、最後まで読んでいたら、
今の人生も、生きてなかったかもしれん。
人生のターニングポイントなんて、
そんな些細なものかもしれんな。
あー、変身したいね〜。
虫は、かんべんじゃけども。
by succhinnmax
| 2012-11-05 00:39